E

ああ、なんということだ。一音だけ、ピアノの音が出なくなってしまった！

E♭のキーがときどき不調になるので嫌な予感はしていたのだけど（出たり出なかったりする）、いったいどういうわけか、その隣のEのキーが突如鳴らなくなってしまった。ええいなんとか、と何度も何度も押していたら、ときどきびっくりするくらい大きな音でポーンと鳴る。設定範囲を無視したベロシティでだ。きみはそれでも機械なのか？いや、機械だからこんなことになるのか…。

ああ、かつてDJ JUMBOさんの好意で譲っていただいたこのピアノも、そろそろ寿命がきたらしい。E３のキーが使い物にならなくなれば、EもAもD＋９も、G6もF♯7もちょうどいいところで押さえられない。クラリネットの歌でもあるまいし、困ったことだ。

夏は短い

東京も本格的に蒸し暑くなってきましたね。満員電車で通勤している方々、本当にご苦労様です。イライラしてきたら、宇宙のことを考えて乗り切ってください。木星の衛星エウロパには、地下に大量の水がある可能性があるそうですよ（もし本当なら、この事例は太陽系では地球以外でただひとつなのだということです）。

しかし早いですね。月日の流れは（以前にもこんなことぼやいた気がする…）。毎日が忙しいのはまあ、幸いなことなんですけれど。でも、そうこうしているうちに梅雨も過ぎて、野外フェスなんかが始まって、台風が来て、いつの間にか夏は終わってしまうんだろうな。そう考えると、なんとも言えない寂寥感がそっと肩に触れてくるようです。夏の間にできることは秋まで延ばしてはいけない、そんなことを自分に言い聞かせました。

そういえば、七夕が近いんですね。写真は街で見かけた願い事の短冊ですが、こういうセンス、たまに触れると心が洗われます。いつかは子どものための仕事がしたいなあ。

すいか

みなさんはどんなとき、すいかが食べたくなりますか？今年一番の暑さが来たら？それとも家族みんなにとっての夏休みの、その初日？若い恋人同士だったら「ねえ、すいかでも買ってこようか」という話に、なんとなくなるのかもしれないですね。
そしてそれはきっと、毎年ちがう。その年どんな風にすいかを食べたかということは、その年どんな風に夏を迎えたかということに似ていると思います。
ぼくにとっての夏の訪れは、例年よりだいぶ早かったようです。ここ数日時間があったので、録音機材の配置を組み直したり、マッキントッシュの筐体をがちゃんと開けてきれいに掃除したり（ついでにPCIにカードを増設したり）、さながら大掃除といったようなことをやっておりましたが、そんな中、ふとすいかが食べたくなってしまったのです。
雨が降りそうで降らない、というぼんやりとした天気を眺めながら、ケーブルやらスピーカーやらが雑然と転がる部屋の中で、ひとり静かにすいかをかじりました。いつの間にか壊れていた機材がふたつほどあって、「ああ」と思いました。
明日修理に出そう。

V-Drums

Roland社内の防音室で「V-Drums」を試奏してきました。ぼくはもともとこういう電子ドラムの音も好きで、１０年くらい前には、実は自宅にフルセットを置いたりしていました。練習のため、というよりは、デモを作るのに便利だったからですね。当時の電子ドラムはまだ強弱の感じが生ドラムに比べるとだいぶ不自然で、率直に言って、とても練習には使えなかったと思います。以来ぼくは電子ドラムからずっと遠ざかっていたのですが、「ハミングライフ」でドラムをプログラムしたり、９０９の音を取り入れたりしたこともあって、今また興味をもつようになっています。それで「この頃の電子ドラムはどうなっているんだろう」ということで試奏となったわけですが。いや、いいですね。かなりの技術的進歩を感じました。演奏していて楽しいし、その楽しさの中に、ちゃんと没入できる。特にびっくりしたのは倍音のシミュレートで、リムショットを浅く入れると、なんと本物のドラムさながら、そのぶんだけ「こわんゎんゎん・・・」と倍音のうねりが大きく出る。すげぇな。

担当の方に操作方法などを教えてもらったので、だいたいの感じはわかりました。近々、ツアーにも導入してみようかと考えております。

川福

仙台国分町にて「川福」を発見しました。全国的にいろいろな川福があるみたいですが、ぼくにとって川福といえば、やっぱり心斎橋に本店のある「あの川福」。ここはその支店なのかな、と期待して入ってみました。つゆがちょっと甘くて、麺がふにゃふにゃしていて、全体的には上品な感じ、ああそうか、これは…（トワイライト風）。たぶん、心斎橋川福の支店ですね。同じ味でした。

ちなみに「本場サヌキ」と書いてありますが、実際、讃岐うどんが出てくるわけではありませんので、讃岐原理主義（何だそれは）の方はご注意ください。でも、とってもおいしいですよ。

料理

スペースシャワーTVの「SUCH!!」という番組に出演します。昨日その収録があったのですが、収録場所はTV局ではなく、なんとキッチン・スタジオ。メンバーが２組に分かれての料理対決、という企画でした。詳しくはオンエアを見ていただきたいのですが（今月２２日だそうです）、思いがけず、かなりの白熱戦になりました。「制限時間内に、ありもので作る」という制約がその要因でしたね。ぼくは作り手のひとりだったのですが、終盤になって「あと５分！」「あと３分！」とかいう声が耳に入ってきたあたりで、かなり焦りました。
でも久しぶりに、それもいきなり作ったにしては、悪くなかったと思います。ここ最近は疲れて帰ってくることが多くなってしまって、もう外食中心になっていたんですけれども。体が覚えているものです（一人暮らしの賜物か…）。
それと、うちのメンバーって基本的にみんな料理ができる人だったんだな、と思ったりしました。収録後、素生が「他のバンドと料理対決したいね」と話していましたが、うーむ、そう聞いても、なんだか全然負ける気がしないぞ。こういう機会があればそれほど腕も落ちないだろうし、いいかもしれないなあ。

続・編集

クリップ「ハミングライフ」の編集が最終段階に入っています。今日はそれを一度、他のメンバーに見てもらおうかな、というところです。気に入ってもらえるといいんですけども。
おおまかな内容をみなさんにお知らせしますと、今回もシンプルな演奏シーンがメインになっています。そして、それとは別のもうひとつの世界がパラレルで進行しています。事件性というか、ドラマはないですね。奇跡とか偶然みたいなものではなく、ぼくにとっての「ハミングライフ」は」やっぱり、繰り返される日常なので。何気なく過ごしている中で、ときどきふっと思い出される、たとえばそんな風に、多くの人にとって身近なものになってくれればいいな、と思っております。