レコーディング中、もし空き時間ができたら録音の模様をアップしようと考えていました。とりあえずカメラだけ出しておいて、面白いことがあったらすぐ撮るつもりだったんです。しかし現場監督にはいろいろあるもの。なかなかそう、うまくはいきません。はたと思い出して手に取ったときにはもう、データ中に「撮りびと知らず」の写真がわんさか。おおっ、これは……。
面白いものです。なぜ山に登るのか、と問われて「そこに山があるから」と答えた登山家がいたような気がしますが、人はそこにデジカメが置いてあれば、とりあえず撮ってみるものなんですね。もちろん所有者の知れないカメラに触る人はいないでしょうけれども、この場合はスタジオの中の人間みんなが、このごっついカメラは僕のものだと知っている。「デジタルだし、いらなかったら消せばいいや」という感じで、ばしばし撮ったんだろな。
今回はその、伊藤か石原のどちらかが撮ったであろう写真を紹介します。どうやら、曲のある部分について何かを話し合っているようです。コード進行の確認でしょうか(知らず撮られていたので、話の内容は僕にもわかりません)。
こちらは撮りびと知らずの写真で、前作「おやすみモンスター」から部分的に共同プロデュースをしている、チャーベさんとのひとコマ。たぶんアレンジの方向性とか、一日の作業の進め方なんかを話し合っているところだと思います。チャーベさんは古典的な美しさが好きな僕とは全然違って、スタイリッシュな感性の持ち主なので、話していると時々面白い化学反応みたいなことが起きたりします。
これはいつだろう……(大丈夫か丈洋)。これほどの至近で全然レンズに気づいていないので、たぶんこのときは大音量が鳴っていますね。どのテイクをOKにするか、集中して聴いているのだと思います。しかし頭ぼさぼさだなあ。撮るって教えてくれたら、ちょっとは直したのに。
レコーディングはまだ続きます。今度は現場から(支障のでない範囲で)更新できたらいいなと思っておりますが、さあ、どうでしょう。
なるべくがんばってみます。