リンス

だいぶ遅い話になります。しかし言わせていただきたい。古畑任三郎ファイナルの第一夜、面白かった！１月３日当日は見ることができなかったため、録画したものを宮尾くんのところで見てきたのです。ファイナルというだけあって脚本も緻密で「渾身の一作」といった印象でした。それから藤原竜也さんの演技にはちょっと引き込まれるものがありました。彼は良い役者だと思います。
平絵里香さんが出演した「ミュージック・スクエア」も、このときやっと聴きました。古畑同様、これもリアルタイムで聴けなかったので宮尾くんに録音を頼んでいたのです（いろいろ頼んでごめん…）。「眠れない部屋」はもともと番組のエンディング・テーマだったんですね。そういうこともあってか、終始歓迎ムードが漂っていて好印象でした。平さんも、自身のこと、曲のことなどをしっかりと話すことができていたように思います。彼女の今後のさらなる活躍を期待したいです。
ところでこの日のネスタは、なぜか僕の髪に非常に反応しておりました。匂いを嗅いだり、そのまま食べようとしたり（後頭部でむしゃむしゃという音が）、おなかをすり寄せてきたり、果ては「またたび」でも嗅いだかのような、ハイな状態に。宮尾くん曰く「どうも、リンスの匂いが好きらしいんだよね」ということでしたが。つくづく、へんな猫だねきみは。

ハムは

渋谷で取材があった帰り道、駅前を歩いていると聞き覚えのある音楽が流れてきました。あっ、と思って大ビジョンを見上げると、平絵里香さんの「鳥ロケット」でした。そういえば発売日でしたね。なんだか嬉しくなって「流れてたよ」と連絡してみると、平さんは名古屋でキャンペーンの真っ最中。がんばっているなあ。僕も自分の仕事をしっかりやろう、と思って、帰宅後さっそくデモ作りにとりかかりました。しかしその作業をするにあたって、今日は素生がうちに来てギターを弾くはずだったのですが…。これが全然来ない。連絡もない。「おれ、ハム持っていくから！」とやる気十分だったさっきのテンションは一体…。まあ、来ないものは仕方がないので僕が自分でギター弾きましたよ。別にいいんですよ。別に。ハムなんか全然期待してなかったんだから。あーあ。
今日の写真はファンの方からいただいたぬいぐるみです。この猫とねずみは仲良しなんですね。珍しい。

雪

東京では朝から雪が降っています。今日は屋外で写真撮影があるはずなのだけど・・・。何も連絡がないということは決行ということですね。寒そうだなあ。でも車での移動時間がけっこうあるので、好きな音楽をカセットテープに吹き込んでもっていこうと思います（メンバー移動用の車はカセットデッキしかついていない）。大好きなバンド、コアーズははずせないとして、あとはシフォンズとカスケーズと・・・と選んでいくと、久しくこういうことをしていなかったような気がします。なにしろカセットテープを扱うのがまず久しぶりだものな。１０年前だったらデモを録音するのも音楽を持ち出すのもみんなテープだったことを思うと、昔日の感があります。時代は変わる。

クリスピー

ミスドでシナモンクリスピーを食べていたら、なんとなく「クリスピーっていいな」と思ったりしました。まずクリスピーという語感が軽くていいと思います。日本語の「かりかり」「ぱりぱり」も、その状態を音でよく表していますが、これが擬音語だとすると、クリスピーのほうは擬態語に近いですね。たとえば「にこにこ」のように、その有り様を感覚的に模しています。僕はこの模し方が非常にうまいと感じます。もしかしたら英語を知らなくても「クリスピー」と聞いたらその様子がなんとなく伝わってくるんじゃないでしょうか。クリスピー。クリスピー。やっぱりなんとなくだけど、いいな。

２１

ツアーが終わって帰宅し、やれやれと眠りについてブラック・アウトしたのち、目覚めてみると、まだ外は真っ暗でした。なんだこれはと思って時計を見た僕はそのとき、愕然としました。僕の睡眠時間は、なんと２１時間にも及んでいたのです。いくら疲れていたとはいえ、なんでしょうね、そのとき僕は思いましたよ、自分の体内時計がとうとう馬鹿になってしまったんじゃないかと。目覚めはとても良く、体も重くない。つまり、体のほうは「必要な分だけ寝ました」ということを感覚で主張しています…。仕方がないので「今日は特別に早起きをした」ということにして、依頼されているいくつかの仕事に手をつけてみたりしました。生きている間に、僕はあと何回言い訳をするのだろう。そんな僕に、どうか今日が何曜日かなんて訊かないでください。そんなことは知りません。ところで今回の写真は、最近気が向いたときに転がして遊んでいるサイコロです。青いものはウレタン製で、へんな転がり方をするところが気に入っています。

セッション

バックホーンの光舟と将司から「バーテンやるから来てよ」と連絡があったので、新宿ロフトに遊びに行ってきました（うちのメンバーも連れて行こうと思ったのですが、来そうなのは石原くらいだろうと思って、石原と）。それから普段は仕事でしか会わない「音楽と人」編集長の金光さんも誘ってみました。行ってみると、本当にバックホーンのふたりがそこで働いていて、なんだか、へんな感じでしたね。松と栄純も来ていて、海外活動の話など、色々と面白い話を聞くことができました。それからブッシュミルズを何杯か飲んでいるうちにちょっと気持ちよくなってきて、ステージでセッションをしました。僕がドラム、栄純がギター、元コックローチの祐也がベース。これはとても面白かったです。ふたりとも勘が鋭くて、リズムもいい。セッションのあとで「これはいいね、バンド名を決めて、ぜひともまたやろう」ということになり、盛り上がったわれわれ３人は、その場で「Fill Grape」というバンドを結成しました。ロフトの店員さんも「またやってください」と好意的だったので、そのうちまた演奏をしに行こうかと思っております。

こいぬのぬいこ

作家の集まりがあって（といっても僕は作家でもなんでもないんですけど）、久しぶりに角田光代さんと会いました。雑誌の連載で角田さんのことを書いたと言ったら「そうよね、あんなにいっぱい叩いて…」と、また「親戚ギア」が３速に。しみじみ口調の「えらいわねえ」も健在でした。僕はこの人に一生かなわない気がしますね。すべてにおいて。それはさておき、角田さんお手製のおでんはとてもおいしかったです。同席した中村航さん、長嶋有さんとは何かと会っているのですが、栗田有起さん、島本理生さん、佐藤友哉くんとは久しぶり。僕が持っていった「IQトランプ」に、みんなで燃えました。ところで今回の写真は、僕の作った回文が中村さんのwebで取り上げられたということで、その採用記念にいただきました。フジモトマサルさんデザインの、回文トートバッグです。かわいいですね。

吊橋

２００６年元旦に、世界最大の吊橋を渡ってきました。これは宮崎県の綾町というところにあって、橋長が２５０m、高さが１４２mもあります。橋の中程には足場が金網になっているところがあって、そこから直下の渓谷を覗き見ることができます。断言しますが、怖いです。この「金網ポイント」は他に数カ所仕掛けられていて（なんのためだ）、僕はそこを通るたび、つい忍び足になったり、おそるおそる下を見て「うわあ…」とかやっておりました。。ちなみに写真で前方を歩いているのは僕の妹ですが、彼女はこういうのは全然平気なようでしたね。仕事でアジア諸国を歩き回っているせいか、妙に旅慣れている。そういうわけでとにかく、いったい誰が予測できたであろう、僕の２００６年は「吊橋をおそるおそる渡る」という始まり方をしたのです。ちなみに初夢は「朝起きると、顔の下半分いっぱいに髭が生えていた」というものでした。カフカもびっくりですな。しかしもともと髭があまり生えない僕はそれを見て「これは」と思い、早速、ほお髭とあご髭をそり落として、フレディ・マーキュリー風にしてみました。残念ながら、あまり似合っていなかったです。
新年早々、くだらないこと書いてすみません。２００６年がみなさんにとって"Fruitful"な年でありますように。