壁

佳境に入っているレコーディングですが、ちょっと壁にぶつかっております。僕が、ではなく、素生が。曲は僕が作ってきたものなのですが、何度やってもうまく歌えず、結局、録音の日程を変更して後日あらためて挑戦、ということになりました。ゆったりとしていて、メロディの起伏が特に大きいということもあって、けっこう難しいみたいですね。べつに僕が歌ってもいいのですが、それだと曲の間口が若干狭まるような気がするし（この曲の場合は、ということですが）、今後のことを考えると素生のためにもならないんですよね。なので僕としては、この曲を素生の声で完成させるつもりです。歌えなかったら、発表しません。これはなんとかものにしてもらわないと困りますよー。松本先生。

早い

街のそこかしこでクリスマス・ツリーを見かけるようになりました。もうそんな季節なんですね。野音のライブがついこの間のことだったような気がしていたんですが・・・（早い、早すぎるぞ月日）。ツアー終了後まもなくレコーディングに入ったので、あれからもう５ヶ月間、断続的にレコーディングをしていることになります。こんなに長い期間レコーディングするというのは、初めてのことだと思います。端から見れば、まあ飽きずによくやるよね、と言われそうなものですが。でも、飽きないんですよねこれが。それどころか、まだまだ音楽のイメージが湧き出ている気がします。音楽を作ることの本当の楽しさを、僕は今まで知らなかったのかもしれない、ちょっと大げさですが、そんな風に感じることもあります。とくに音符と気持ちが通じ合ったときのよろこび、これは何ものにも代え難いですね。これがなくなったら、いくら豊かになったとしても、僕の人生つまらないんだろうな。

再燃

昨日書いた「元気が出る音」を出してくれたのは、写真のこの人、タブさんです。テンション高いですね。彼がゲスト参加してくれた「ジョー・ラッチ（仮）」では、他にもう一人のゲスト参加があります。その名も…と続けたいところですが、あまり書くと後の楽しみがなくなってしまいますね。このへんでやめておきましょう。えーと。今日明日は自宅でじっくりとプリプロ作業に入ります。思い入れのある曲ほどアレンジが難しい、そう感じるこの頃です。がんばれ、すき焼きまであと一歩だ（煩悩再燃）。

元気

レコーディングもようやく終盤です。ここ１週間は本当に忙しくて、睡眠時間などろくにありませんでした（おかげで、すき焼き煩悩からは解放されましたが）。昨日もスタジオ作業終了後（深夜３時過ぎ）、洋一とふたり、僕の自宅でストリングス・アレンジを詰めていたのですが、ふと気がつけば午前１１時４７分でした…。冗談抜きで、本当にあっという間に時間が過ぎていましたね（洋一もまったく気づかず）。その上、この日の午前はぽかぽかと暖かい日差しが差し込む、すがすがしい陽気。午後１時にはまたスタジオに戻って作業の続きをすることになっていましたから、こんな日に窓のない建物の中で録音か…と正直思いました。目はちかちかしょぼしょぼするし、けっこうきつかったですね、あれは。しかしいざスタジオに到着してみると、急に体が軽くなって、ぱっと目が覚めました。どうしてかというと、その日は実は、僕が待ちに待っていた「あるもの」が録音される日だったんですね。その音色が、僕の疲れを一気に吹き飛ばしてくれたわけです（なんだと思いますか？）。答えはまだ秘密にしておきますが、ここでは「元気が出る音」とだけ言っておきます。さあ、一体なんでしょうね。

Like a rolling stone

東京に暮らし始めてまだ３年半だというのに、先日２度目の引越をしました。こんなに引越ばかりしていると「人として何か問題があるんじゃないか、実は追い出されてるんじゃないか」などと疑われそうですが、そんなことはないです…。ただ引越が好きなだけです。しかしこのくそ忙しい中、よくもまあ引越なんかできたもんだと、自分でも半ば呆れております。呆れてはおりますが、ただしかしね、まったく計画性がなかったわけでもないんですよ。というのは、どのみち、当分この忙しさは続いていくわけですから。それならいつ引越をしても大差ないんじゃないのか、そんな気がしたんですよね。そして大差ないなら、早い方がいい。それで踏み切ったわけです。まあ、それによって余計に忙しくなったのは事実ですが。とにかくそういうわけなので、返信などの更新作業が現在遅れております。ウェブログやフォーラムにメッセージを寄せてくださった方、返信は今しばらくお待ちください。

南山大

レコーディングを再び中断し、名古屋へ行ってきました。南山大学の学園祭に出演するためです。会場は体育館でしたが、ここは体育館にしては珍しく、音響がさほど悪くないんですね。それが意外な印象を残しました。反射はそれなりにあるものの、まとわりついてくるような嫌な低音がない。お客さんが入ることによって低音域はさらに吸われますから、リハーサルの段階で「今日はだいぶやりやすいな」と思っていました。実際、いつもより楽な気持ちでライブに臨むことができたと思います。演奏もいつも通り、楽しかったです。実行委員のみなさんもお疲れさまでした。しかし、南山大では静岡県立大以上にたくさんの学生が各所に待機していましたね。正直言って「ちょっと多すぎるんじゃないかな」と思ったりもしましたが。僕の見た限り、会場付近で暇そうにたむろしていて、特に何かをしているわけでもなさそうな学生、というのがけっこういたように思います。そんなこと気にするなって感じですが（気になるんですよね）。学生、余ってるんでしょうか。でもそれならそれで、自分の仕事を探した方が面白くなると思うんだけどな。

すき焼き

忙しい日々が続いております。レコーディングは順調で、だいぶアルバムの完成形が見えてきました（もう１０曲近く録音したのかな）。あとひと息、といったところです。そして僕の中では「すき焼きまであとひと息」ということになっています。スタジオと自宅を行き来する中で、僕はあるときふと「ひと通り録音し終えたら、それを聴きながらすき焼きを食べよう」と心に決めたのです。しかし困ったことに、それ以来、突如猛烈にすき焼きが食べたくなったりするんですよね。もちろん録音中に。コーヒーを飲んだくらいではなかなかこの雑念は去ってくれず、柿の種とかクッキーなんかをぽりぽりと齧って、やっと気持ちが他所に向かっていく、そんな具合です（なんだかなあ）。そういえば、今日もディズニーは同スタジオでレコーディングをしていたようです。今度ちらっと覗いてみようかな。

パソコン

最近になってやっと、メンバー間でパソコンの話題が上ることが増えてきました。僕にとっては嬉しい限りです。というのは、他の４人がもっとパソコンに興味を持って、実際に使うようになってくれれば、曲の断片などをデータとしてたくさんやりとりし、共有することができるからです。僕はアレンジを含む作曲作業全般を「Logic」という音楽ソフトで進めているのですが、たとえば、その作業の中でアイデアが上手くまとまらなくなったとします。この音とこの音、ここで使うならどっちがいいかな、というような場合ですね。こんな時に他のメンバーがパソコンを持っていると、音楽ファイルをメールに添付して、翌日のセッションを待つことなく、すぐに聴いてもらうことができます。「そんなの今や当たり前だよ…」と言われればその通りで、まあ、身も蓋もないんですけれど。でも、やっぱりすごいことだと思いますよ、これは。原稿用紙からワープロになったことで作家の文体が変化していくように、ミュージシャンもツールを持ち替えることで、より現代的な発展を望むことができるのです。とはいえ、他のメンバーはまだ「メールとインターネットができればいいや」という感じで、ちょっと頼りないんですが。本当はあと１人くらい「Logic」ユーザーがいると、助かるんだけどな。