松本素生のソロプロジェクト「SxOxU」のファースト・ミニアルバムが12月2日に出ます。
アルバムとしてはこれが記念すべき第一作ですな。めでたい。
キャラクターだけでなく、バンド内の立ち位置も僕とは対照的な松本素生ですけども、できあがったソロアルバムも、見事にそんな感じになってます。
僕は今回のソロで、まず言葉から幹を作っていって、それを慎重に肉付けしていくという進め方をしました。仕事場には話し相手が誰もいなかったので、自問自答しながら自分の深いところに入っていった、という感じです。
対するSxOxUは、バンド一発録り(しかもプリプロなし!)。僕も何度かスタジオに見学に行って、なるほどな、と思いました。やっぱり彼にとってはこういうのが気持ちいいんだなと。音でかいし。
「ゴーイングらしさ」をずっと引き受けてきて、素生の中には今までにずいぶん葛藤があったと思う。
だから今作で、日本語、それから複雑なアレンジなんかを一旦全部捨てたことは、すごく意味があることだと思う。
なんで英語なの?というところでひっかかっているファンもいると思いますが、とにかくゴーイングと違うことをやりたい、それも迷うことなくやりたい、という素生の心情を察してみてください。
素生なんでこんなことやってんの、という風には、僕はやっぱり、誰にも言ってほしくないなー。
だって、ゴーイングをずっと続けたいから、素生はここまで自分を変革しているわけで。このアルバムにゴーイングと違っているところがかなりあるなら、その大きさがそのまま、素生のゴーイングへの思い、だと僕は解釈します。
そのあたりは、僕も同じような気持ちで自分のソロに取り組んだから、よくわかる。
勢いがあっていいアルバムです。
M-3 Roller Coaster には「ヒダカ印」のハンコがちゃんと押してあったりして、そこも聴きどころ。