新宿でうどんを食べていたら、突然に店のブレーカーが落ちました。一瞬の暗闇のあと、非常灯があたりをうっすらと照らします。わりと大きな店舗で、お客さんも僕の他にたくさんいたのですが、怒る人もなく、とくに何事も起きませんでした。まあ「ぶつん」という音が響いてあたりが暗くなったわけですから、それだけで誰でもだいたいの状況はつかめますよね。僕も「あ、落ちたか」くらいにしか思いませんでした。でも僕の向かいに座っていたおじいさんはすごかったです。というのは、それに対するリアクションというものが一切、まったくなかったからです。騒いだり怒ったりすることはなくても、ちょっとあたりを見回すとか、動きが止まるとか、この場合そういう反応が誰にでも表れるものだと思うのですが、それが全然ない。彼はそれまでとまったく同じ様子で(息が漏れる程度の小さな声で「ふむ、ふむ」とか言いながら)ずーっとうどんを口に運び続けていたのです。しかもそのうどん、よく見れば表面が大量の葱と生姜で埋め尽くされている。百歩譲って葱はまあ良しとしても、そのこんもり積もった生姜はいったい何なのだと、薄い闇の中、僕は考えておりました。電気はなかなか戻らず、おじいさんの後方では高校生くらいの女の子の集団が「停電?停電?」と嬉しそうに話し合っています。僕はそのとき、昔の地下鉄銀座線がときどき真っ暗になったのを思い出していました。子供心に、あれは楽しかったな。
おうどんに大量の葱と生姜・・。
おじいさんなりの風邪対策??でしょうか(笑)
トッピングで思い出しましたが
前に「野菜煮込みうどん」というのをオーダーしたら
おうどんの上に赤いものが。
なんとそれは「トマト」でした。(^^;)
しばらくの間固まってしまいました。
うどん部の丈さん、これって「アリ」なのでしょうか?
投稿情報: ペネ | 2005年12 月20日 (火) 23:56
河野さんは『おじいさんと停電』ではなく、
『おじいさんとうどん(生姜の量)』に驚いていたのですね。
我が家の食文化には『うどんに生姜』という組み合わせは、
少なくとも覚えている範囲では1度もありませんでした・・・。
うどんやラーメンに青葱は大量に入れることもあります。
植物の"にが辛い"味が大好きな方だったのかもしれませんね。
うどんに生姜、今度試してみます。
投稿情報: たま | 2005年12 月16日 (金) 02:24
ちょっと補足をしますと、生姜をうどんに入れるのは普通だと僕は思うのですが、件のおじいさんの場合はその量が尋常じゃなかったのです。ぱっと見「カレーライス」くらいのバランスですから。葱と生姜が。びっくりしますよ。
投稿情報: 丈 | 2005年12 月15日 (木) 22:42
河野さん、こんばんは。
私は幼少の頃は怖がりだったもので雷の音にもビクビクし、
落雷で停電が起こった時に驚いてなぜか走り出してしまい
ふすまにぶつかったことを思い出しました。痛かったです。
そんな子供だった私でも歳を取り、
急な出来事に動じず"受けとめる"ことができるようになったと思います。
うどんを食べつづけたおじいさんは
経験豊富が故の落ちつきを持っていたのかもしれませんね。
投稿情報: たま | 2005年12 月15日 (木) 00:58
丈さんこんばんは。暗闇のなかうどんは完食できたのでしょうか?
子供の頃は非常事態って恐くもあり何かワクワクする感じがありますよね。
私も子供のころニュースで台風が来るなんて言うとリュックにお菓子やジュース、懐中電灯、ラジオなんかを詰めてワクワクしてました。
そういえば、今『停電の夜に』とか言う映画やってますよね。
投稿情報: ちゃちゃ | 2005年12 月15日 (木) 00:18