レコーディング期間に入ると、誰とも話さないで1日を過ごす、ということがたまにあります。スタジオで作業がない日は主に自宅でアレンジを詰めたり、歌詞を書いたりしているので、必然的にそうなってしまうんですね(今日は事務所と連絡をとる必要があったので、声を発しましたが)。でも特に時間をかけて集中作業したい時には、電話、アラーム機能のついた時計、インターフォンなど、不意に音の鳴るようなものはすべて電源を切ります。僕は頭の回転が速い方ではないので、自分のペースで物事を進められるかどうか、その点が重要になってくるのです。そして、静寂もまた音楽だと僕は考えます。音楽というのは人がゼロから作っているわけではなく、初めからすべての人の目の前にあるものです。解釈の違いによる表現の差こそあれ、結局それを感じるか、感じないか、ということだと思います。自分とまったく違う表現をしている人を見ても「ああ、この人には僕と同じものが見えている」と感じることは多々あります。守護霊が見えるか、見えないか、みたいなものですね(ちょっと違うかな…)。その点、武満徹という作曲家は異常に鋭利な感覚をもっていたんだな、と思います。聴けば、字義通りの「音」だけで音楽が成り立っていないことが誰の耳にもわかります。そういえば武満さんの曲の中に「雨の樹」というタイトルを見つけた時は、なんだかすごく嬉しかったな。たかだか数年前のことだけど、懐かしい。僕も歳をとったのかも。
思わず、久しぶりに武満徹「雨の樹(3人の打楽器奏者のための)」をききました。
投稿情報: 今日中 | 2005年10 月16日 (日) 22:40
私も雨の樹だいすきです!歌詞もいいです。特に一番最後の部分が!誰かに言われてみたい!!キュンとします。昨日嫌なことあってブルー。ゴーイング歌って頑張るぞ!(コンポ壊れたから、CD聴けないので…)
投稿情報: こどな | 2005年10 月16日 (日) 08:36
自宅でパソコン触るときは大抵、無音の中でキーボードを
叩いていることが多いです。
今もそうですけど、無音かと思いきや、結構
夜中でもいろんな音(虫とか飛行機の音とか)がしますね。
あ、今、静寂が破られました。(^^;)
猫が派手にケンカして、それに便乗して隣の犬が吠え出しました(笑)これも一種の音楽なんでしょうか☆
自分にとって、静かな無音の時間って、意外と大事な時間
だったりします。普段仕事でずーっと電話していたり、人としゃべっていることが多いのでなおさらですね。夜にリセット。
武満さんのお名前は初めて知りました。
感覚の鋭敏な武満さんの音楽をキャッチして「同じ物が見えている」と感じた丈さんの感受性もまた鋭敏なのでしょう。
どんな音楽なんだろう・・興味津々です。
ほんと、丈さん音楽の先生みたいですね(^-^)
投稿情報: ペネ | 2005年10 月16日 (日) 03:12
ちょうど静寂について考えてました。
昨日、旅から帰ってきたところなので。
ふだん都会で生活していると、
なにも音がしない状況ってなかなかないんですよね。
そして、自分がそれに慣れてしまってるなぁと。
それから武満徹さんの名前が出てきて、おっ!と。
私はほんの数カ月前に知ったので(笑)
丈さんの音楽の幅広さに改めてびっくりしています。
私の中では勝手に丈さんは音楽の先生だと思っているので
これからもご指導のほどよろしくお願いしま〜す。
投稿情報: 金ゴン | 2005年10 月15日 (土) 08:17
こんばんは。久々に明日(もう今日ですね)のことを考えず、夜更かしをして自分のHP日記を書いていたら、丈さんのブログも更新されていて、嬉しくなってコメント書かせてもらいました。
静寂(音のない、音を感じない)の中での生活って、誰かと話すことと同じくらい同等に大切で、必要なものなのではないかと私は思います。
周りの音にとらわれず、自分だけの音を感じ取ることも出来るし、静寂を知ることで、逆に人と話せることや、自分以外のいろいろな音に出会えた時の喜びも大きくなったりすると思います。
「雨の樹」は初めてGOINGの音楽に出会った時の思い出がぎゅっと詰まった曲なので、とっても好きです。ライブで聴けたらいいなぁ。
投稿情報: ちか | 2005年10 月15日 (土) 02:31
丈さん、こんばんは。
私は「静寂」ってしばらく感じてないな。
あと「暗闇」も。
でも、時々そういう環境に身を置くことって必要だと思ってて(プラス「孤独」になること)、
実家暮らしの私は年に1回はひとり旅に出ることにしています。
でも今年は行ってないな。
夜行列車に乗って、星が綺麗なところに行きたいな。
投稿情報: ハヤテ | 2005年10 月15日 (土) 02:21