岡本太郎1969年の作品「明日の神話」が今日から一般公開になったということで、見に行ってきました。巨大なコンクリートに描かれたこの壁画は長らく行方不明になっていたことで「幻の作品」と言われていましたが、岡本敏子の尽力により発見、修復され、ついに2006年の今日(7月8日)世界初公開となったのです。間近で見ると、まずその大きさに圧倒されますね。なにしろ高さが5.5m、幅が30mもあって、とにかくでかい…。その壁面いっぱいに、原爆投下の悲劇が強烈な原色で描かれています。ただこの壁画、じっと見ていると「うわあ、おどろおどろしいな」というような最初の印象がだんだん薄れていくいんですよね。壁画の真ん中で炎に包まれている人間も、全方向に腕をぱあっと伸ばしていて、ただ無惨に殺されているようには見えない。なんとなく、生まれ変わりの瞬間みたいな感じがある。長い時間をかけて、僕は静かに感動しました。ものすごく大きな世界がじわじわと体の中に染み込んできて、気がつくと、言葉では表現できない感覚でいっぱいになっている、そんな感じです。
一般公開は8月末までなのだそうです。思うに、これは自分なりの道筋で誰でも感動に至ることができる作品です。センス云々の話ではありません。なので「音楽は聴くけどゲージツのことはちょっと…」という方にも、きっと刺激があると思います。時間を見つけて、見に行ってみてはいかがですか?
前回名前を間違えて投稿してしまったのでこのままで失礼します(笑)
こんばんは。
岡本氏については御本はちょこっとだけ拝見したことがあるんですが、まだ作品に触れたことはなかったので、見に行こうかなどうしようかなーと迷っていたところで、今回丈さんが紹介してくださいました。タイミングばっちりです(笑)
ありがとうございます。
自分なりの感動を見つけに、近々足を運んでみようと思います。
投稿情報: ゆたか改めしの | 2006年7 月11日 (火) 22:57
『明日の神話』絶対に見に行こうと思っています。
以前、川崎にある『岡本太郎美術館』に行ったことがあるのですが、何の知識がなくても楽しめると思います。
ステキなオブジェも沢山あるし、触れる、座れる作品もあるのでお勧めですよ。
そんなことを思い出していたら行きたくなって来たぞ!
投稿情報: アポロン | 2006年7 月10日 (月) 13:12
うん。テレビでやってはいたものの、その日何か去来するものはあったんだ。でも、会場に行くのとはちがうから、今日の丈さんのレポートはタイムリーな上、うれしいよ。
丈さんのこともそのテレビ見ながら思ってたよ。連鎖する思考の中でこんなふうに、
そういえば丈さん岡本太郎のことを真摯にコメント残してた、と。
まあ昔の話だよ。
さておき、地元の本屋でもショーウインドウに岡本太郎の近影が市松模様にあしらってあってその中に夫人?の近影がひとコマだけ添えられてありました。そのひとコマひとつ取ると、丈さんの感想に近いものがあった。
いかつい表情のなかに宿る生気がそこにはあるのです。
僕の町や隣町にはいろんな本屋があるけど、偶然だったのか、、。
投稿情報: チャア | 2006年7 月10日 (月) 00:23
何だか吸いこまれそうになる作品ですね。
描かれている題材は痛々しいものだけれど、奇妙に強いエネルギーを感じます。前に椅子なんか置いてあったら
しばらくぼーっと眺めてしまいそうです。実物見たいなァ。
エネルギーといえば、ツアーTUTTI、お疲れ様でした!
4箇所のライブに行くことができましたけど
ゴーイングの音楽からたくさんのエネルギーや、
言葉にならない想いをたくさん、もらいました。
会場にいる全ての人が「あ、音楽で繋がってる!」
って感じる瞬間が何度もあって、とても幸せな空間でした。
ありがとう丈さん!
少し体を休めて、また素晴らしい音、届けてくださいね。
待ってます。(^^)
投稿情報: ペネ | 2006年7 月 9日 (日) 23:25
こんばんは。気付けばのんびりな週末も
あっという間に終わってしまいました…
明日の神話。テレビで紹介しているのをちらっと見ました。
芸術を学ぶ学校に通っていたものの、
どうも芸術というものに偏見をもっている自分がいます。
食わず嫌いかもです。
ちょうど仕事で近くまで行けそうなので、丈さんの言葉を
頼りに行ってみようかと思います。
ではまた
投稿情報: 金ゴン | 2006年7 月 9日 (日) 22:08
河野さんはじめまして。
おはようございます。
岡本太郎さんの作品はすごく身近にあるのですが
(太陽の塔がある市の住人です)
ほかの作品の事はほとんど知らないので、一般公開されたとなると行って、この目でちゃんと見てみたいなぁという気持ちでいっぱいです。
投稿情報: めぐみ | 2006年7 月 9日 (日) 09:31
丈さん、おはようございます。
私は「ゲージツって・・・?」のタイプなので、この話題について
ラジオで少し聴いただけで、深くは知りませんでした。
少し調べてみたところ、本当にたくさんの方が復旧に尽力された
のですね。長い年月の修復を経て一般公開の日を迎える・・・
絵にはたくさんの思いが詰っていることでしょう。
太陽の塔と同時期に製作された絵は、行方知れずだったときに
どんな夢をみていたのでしょうか?
絵は何も語りませんが、観る人間の想像を静かに待っている
のでしょう。
「明日の神話」という未来を意識したタイトルは、実物を観に行って
初めて感じられるのかもしれません。
私も、是非この絵を目で観て感じたいです。
投稿情報: moe | 2006年7 月 9日 (日) 06:18
うわぁーお!!
早速、観に行って来たんですね!
私も絶対に、この目で実物が見たいのです。
以前本屋でバイトをしてた時に岡本太郎さんの本を読んだ事があるのです。
あの時代にあんな斬新な色使いであんな絵を描く人がいたとゆう事に深く考えさせられた思いがあります。
あの人の言葉と作品に全くズレがない、私はそう思いとても救われた気持ちになった事を思い出しました。
いやぁ~あ…是非見たいのです。
投稿情報: 奈津 | 2006年7 月 9日 (日) 05:49